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CAST
狼男
吸血鬼
骸骨
少女
狼男 おい、見ろよ、あそこの女
吸血 ん?おぉ~美しいな
骸骨 うむ、遠目でも分かる美しい骨格だな。
狼男 今日はせっかくのハロウィンじゃん?誰があの女を口説けるか勝負しようぜ?
吸血 なるほど……この中で誰が一番の男か?ということか
骸骨 ふむ。よいぞ?
狼男 んじゃ、まずは俺から……
吸血 待て、いきなりお前が行って逃げられては勝負にならん。
まずは私が行こう
狼男 あぁん?んだと?
骸骨 まぁまぁ、お手並み拝見と行きましょう
吸血 こんばんは、お嬢さん?
こんな時間に、貴女の様なうら若き女性が、一人で出歩くのは……危険ですよ?
今夜はハロウィン……悪戯されないように私がお送りしよう
少女 結構。貴方、ヴァンパイアでしょ?
私の血でも欲しいのかしら?でも、私の血はきっと貴方には美味しくないわよ?
吸血 まぁ、待ってくれ。
君の様な美しい女性が悪い奴らに悪戯されてしまうのを見過ごすわけには……うぐぅ!!
少女 はい、これあげるから大人しくしてなさい。
吸血 ……これは?
少女 ガムよ。ハロウィンはお菓子あげたら悪戯されないんでしょ?
トマトジュース無いからガムでも噛んで我慢してくれる?
吸血 いや、そうではなくてだな……
狼男 おいおいおい、情けないな~
吸血 っ!!おい、私はまだ……
狼男 トリックオアトリ~~ト!!
お嬢さん、今日は俺達みたいなのが悪戯しても良い日なんだろ?
なら、俺と遊ぼうぜ?
そうしたら俺があんたを甘い夢の世界に連れて行ってやるぜ?
少女 私と遊ぶ、ねぇ……貴方にできるのかしら?
狼男 勿論!!俺に任せておけ。最高の夢を見せて……うぉ!!
吸血 狼男……その臭い口をこちらのお嬢さんに近づけるな。
狼男 邪魔をするな吸血鬼!!コイツとは俺が遊んでやるんだよ。
お前は引っ込んで……
少女 ほら、ボール型のチョコよ。取って来~~い!!!!
狼男 ボール!!!!ワンワンワ~~ン……って待てぇぇぇ!!!!
こんなもので誤魔化そうとすんじゃねぇ!!
少女 私と遊びたいんでしょ?
ほら、もう一回投げてあげるからちゃんと取ってくるのよ?
取って来~~い!!!!
狼男 ワンワンワ~~ン!!!
ってやめろ~~俺を犬扱いするな
吸血 ハハハハハァ~~!!!所詮、お前は犬なのだな
狼男 なんだと?この年中貧血野郎!!
吸血 なに?お前が私とやろうというのか?
狼男 いいぜ?そろそろどっちが上か決めても良いんだぜ?
骸骨 あぁ~血なまぐさい。こんな生臭い連中は放っておいて、
吾輩が貴女を自宅までエスコートしましょう。
少女 貴方は?
骸骨 吾輩は骸骨。今はこんな也(なり)だが昔は列記(れっき)とした貴族の出身でな、
女性の扱いには心得ているつもりだ。
どうだろう、お嬢さん。今日はハロウィンで街中、こやつらの様な血なまぐさい連中が多い。
吾輩にエスコートをさせてはもらえないだろうか?
少女 貴方が、私をエスコート?あまりお勧めしなわよ?
骸骨 そうだろう、そうだろう。立て続けに我々の様なモノたちが、
お嬢さんに声をかけてしまっては不安なのもうなずける。
だが、だからこそ吾輩の様なモノがお嬢さんのエスコートを、と思っているのだ。
少女 どういうこと?
骸骨 吾輩は見ての通りの骨。
こやつらの様に、お嬢さんの血や肉を求めているわけではないのだよ。
少女 じゃあ、何が欲しいの?
骸骨 吾輩はお嬢さんのその、素晴らしい骨格を間近で見ていたいのだ。
うむ…上腕骨から肩……そして、鎖骨へのラインが素晴らしい!!
これほど、美しい骨格を持っている人間はなかなか居ないのだよ。
その骨格を見ることは吾輩の様なモノにとって芸術を鑑賞するようなモノ
ぜひ、隅々まで堪能したい……
吸血 骸骨!!彼女をそういう目で見るな!!
狼男 どけ、さもなくばお前の大腿骨、俺の玩具にするぞ
骸骨 ほう?やれるものならやってもらおうか?
吾輩の骨密度を舐めてもらっては困る
狼男 舐めやしねぇよ、俺の牙で噛み砕いてやる!!
骸骨 頭に血が上ってるのではないのか?
ヴァンイアに噛んでもらって、頭に上った血を下げてもらうといい?
吸血 私は、コイツなんかの血は飲みたくない。
お前が飲ませてやれ。あぁぁ~すまない。骨だけの奴に血も涙もない事を言ってしまったな。
狼男 けっ!!インテリぶりやがって
吸血 なに?
狼男 やるか?
少女 全員うるさい!!!いい加減にしてくれる?
三人 っ!!
少女 あなた達、私の家にエスコートしてくれるって言うんでしょ?
なのに、あなた達が騒いでちゃ帰れないでしょ?
なら、大人しくしなさい。
さもないと……警察を呼ぶわよ?
せっかくのハロウィンを牢屋で過ごしたいの?
三人 そ、それだけは!!!
少女 そうでしょなら大人しくしてなさい。
三人 ……はい
少女 まったく……さぁ、行くわよ。
三人 え?
少女 ハロウィンは一人じゃ危険なんでしょ?
なら、あなた達三人が私を守ってくれればいいじゃない?
お礼のお菓子なら……昨日焼いたパンプキンケーキがあるから御馳走してあげるわ。
さぁ、どうする?
三人 はい、ご一緒します
少女 よろしい。じゃ、行きましょ?でもあなた達いいの?
三人 え?
少女 私の家、教会よ?しかも私、エクソシストの家系なんだけど……大丈夫?
下手なことしたら、神の身許に送るわよ?
三人 ………(ゴクリ)
少女 それでも良ければ、エスコート、お願いできるかしら?
三人 は、はい!!!
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